宝暦元年から受け継がれてきた、
伝統の味と、
技と、職人の心意気。
江戸時代に肥後藩主として熊本にはいった加藤清正公は、熊本城下に腕の確かな職人を集めて「新町」を整備しました。いわゆる城下町、といわれる町です。新町は、お殿様のお膝元として城内と位置づけられていました。
山内本店は、その新町に、宝暦元年(1751)「梅屋」という屋号で創業しました。宝暦年の直前に新町は火災に遭っているため、それ以前は不明ですが、本当の創業はそれ以前であると考えられています。
宝暦元年から数えて創業以来二百七十余年、味噌・醤油づくりひとすじに、その時代に合った美味しさと品質を追い求め、最高峰のものづくりをめざしてまいりました。昭和の金融恐慌や戦争、大水害など、幾多の困難を切り抜けながら山内本店は、味噌・醤油蔵としての歴史を重ねてまいりました。昭和6年(1931)には、昭和天皇へお醤油を献上したこともあります。その長い年月を経て、現代に至るまで脈々と受け継がれてきたのは、匠の味と技、そして心意気。つねに最高峰のものづくりをめざして、これからも挑戦し続けます。